真に受けてしまった。真に受けるって、本当じゃないことを本当と思うときにしか使わないのかもしれないけど、それは関係なく、もう物凄く本当だと思ってしまった。すごくリアルで激しく共感、動揺、rockした。
美に一生を捧げたイヴ・サンローランの生涯を、公私に渡って支え続けたピエール・ベルジュが回想の形で語ってゆきます。また、サンローランの死後に行われた、二人の美術品コレクションのオークションが映画の大きなモチーフとなっています。
彼の人生が、このような形で実現したこと、又はこのようにしか実現できなかったということが痛いほどよくわかる。彼は天国を見たけれど地獄も見た。地獄を見なければ天国を見られなかったことも事実。だけどこれはやっぱり悲しいことだと思ってしまう。
さらに彼の死によって一つの時代、とりわけオートクチュールの時代が終わっていくことも悲しいし、オークションで次々に美術品が人の手に渡っていき、彼とベルジュの生活が解散していくのも悲しい。
ということでとてつもなく泣けてしまいました。
fouというのはmadとかcrazyの意味だそうです。全編に漂う悲しさがベルジュの深い愛に貫かれていて、それがとても暖かい。
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